2025年12月 京都イベントカレンダー

京の師走は静寂の美。心に残る古都の旅へ。

日付イベント名場所詳細
12月1日(月)~7日(日)妙心寺 大法院 特別拝観妙心寺 大法院通常非公開の寺院が公開される貴重な機会です。雪吊りが施された心落ち着く茶室前の露地庭園は、静寂の美。美しい苔と紅葉のコントラストが、一人旅の思索の時間を深めてくれるでしょう。
12月1日(月)~7日(日)智積院 夜間貸切特別拝観智積院国宝の障壁画(長谷川等伯一派作)で知られる名刹の夜間拝観。静寂の中で国宝の美を鑑賞できるのは、心豊かな時間です。金碧の華麗な襖絵と、ライトアップされた名勝庭園が織りなす幽玄の世界に、時を忘れて浸れます。
12月上旬京都東山ナイトウォーク東山界隈(祇園・清水寺周辺)日中の喧騒を離れ、夜の東山界隈を歩くツアー。提灯の灯りに照らされた石畳や、静まり返った寺社仏閣は、趣深く情緒豊かです。歴史の街並みを体感し、凛とした冬の京都の空気を感じる、上質な夜の散策です。
12月7日(日)針供養法輪寺日頃使っている針に感謝し、豆腐やこんにゃくに刺して供養する行事。女性の針仕事の上達を願う、優雅で歴史ある風習です。女性グループで訪れ、古都に伝わる日本の文化の奥ゆかしさに触れてみてはいかがでしょうか。
12月7日(日)・8日(月)成道会法要と大根焚き大報恩寺(千本釈迦堂)釈迦が悟りを開いた日を記念し、千本釈迦堂で行われる行事。大根を食べることで、厄除けや中風除けの功徳があると言われています。寒い季節に温かい大根をいただきながら、歴史ある仏教行事に心静かに向き合えます。
12月7日(日)成道会・大根だき妙満寺釈尊成道会に合わせて大根だきが行われます。事前予約制ですが、祈願料を納めれば大根だきやおこわがいただけます。静謐な禅寺で、健康を祈りながら温かい大根をいただく時間は、心身を癒す贅沢なひとときです。
12月上旬まで永観堂 紅葉ライトアップ永観堂 禅林寺「もみじの永観堂」と呼ばれる名所の、幻想的な夜の姿。紅葉の見頃終盤ですが、名残の紅葉がライトアップされ、幽玄の美を醸し出します。水面に映る彩り豊かな光景は、息をのむ美しさで、深い感動を与えてくれます。
12月上旬まで瑠璃光院 特別拝観瑠璃光院比叡山の麓にある隠れた名所。机や床に映り込む「床もみじ」はSNSでも話題の絶景です。静かな空間で、光と色彩が織りなす幻想的な美しさを独り占めできるような、特別な体験が待っています。
12月上旬まで東寺 紅葉ライトアップと夜間特別公開東寺世界遺産である東寺の五重塔と紅葉のライトアップ。朱色の五重塔と燃えるような紅葉が、夜空に浮かび上がる光景は圧巻の美しさです。歴史の重みと自然の芸術が融合した、京都ならではの風景を堪能できます。
12月上旬まで北野天満宮 御土居のもみじ苑公開・ライトアップ北野天満宮豊臣秀吉が築いた史跡「御土居」の一部が紅葉の名所として公開されます。歴史遺構と自然の美が調和した空間で、ゆっくりとした散策を楽しめます。国宝の御本殿も美しくライトアップされ、神聖な趣を感じられます。
12月13日(土)事始め祇園、花街各所京都では、この日から正月を迎える準備を始めます。舞妓さんや芸妓さんが、日頃お世話になっているお師匠さんのもとへ挨拶回りをします。華やかな着物姿の女性たちが交わす、古都の雅な風情を間近に感じられる日です。
12月13日(土)~31日(水)空也踊躍念仏六波羅蜜寺空也上人が始めたと伝わる、独特な踊りのような所作で行う念仏。重要無形民俗文化財に指定されています。古式ゆかしい儀式は、一人静かに歴史の深さに思いを馳せる、貴重な体験となるでしょう。
12月14日(日)義士会法要・山科義士まつり山科 毘沙門堂、大石神社 ほか赤穂浪士の討ち入りの日にあわせ、義士を供養する法要と、武者行列が行われます。忠義の歴史に触れる行事は、歴史好きにはたまらないでしょう。女性でも楽しめる、華やかさもある時代絵巻です。
12月15日(月)終い天神北野天満宮一年最後の天神さんの縁日。多くの露店が並び、活気に満ちた境内は、掘り出し物を見つける楽しみもあります。歴史と日常が交差するこの場所で、京都の年末の活気と趣を感じてみませんか。
12月16日(火)かぼちゃ供養矢田寺無病息災を願って、冬至に先駆けて行われる行事。かぼちゃのいとこ煮が無料で振る舞われます(数量限定)。健康を祈り、昔ながらの行事に参加する心温まる体験は、一人旅の思い出にぴったりです。
12月21日(日)終い弘法東寺弘法大師の命日にあたる縁日で、一年で最大の賑わいを見せる弘法市です。骨董品や正月用品など、約1000店もの露店が立ち並びます。お気に入りの古美術品を探したり、京都らしいお土産を見つけたりするのも楽しいひとときです。
12月25日(木)終い天神北野天満宮菅原道真公の縁日、終い天神。多くの参拝者で賑わう活気ある境内は、年末の京都の風物詩です。境内に並ぶ古道具や工芸品の露店を巡り、歴史と暮らしの息遣いを肌で感じられます。
12月31日(水)除夜の鐘知恩院、清水寺 ほか各寺院行く年を送り、来る年を迎えるために響き渡る、荘厳な鐘の音。知恩院の「京の大鐘」など、大晦日の夜にのみ聞ける特別な音色に、心洗われる感動を覚えます。静かに一年を振り返る、心落ち着く大晦日を過ごせます。
12月31日(水)をけら詣り八坂神社八坂神社の御神火を火縄に移し、家に持ち帰って雑煮を炊く火種にする伝統行事。夜通し行われ、幻想的な火の光が舞う光景は、京都の歴史と文化を感じさせます。新年の幸福を願い、古都の習わしを体験してみましょう。
12月31日(水)無言館納めの法要六波羅蜜寺空也上人の像が祀られている六波羅蜜寺で行われる年内最後の法要です。一年の締めくくりに、静寂の中で歴史上の人物に思いを馳せる時間は、一人旅の女性の心を深く満たしてくれます。
12月31日(水)蛸薬師堂 大根炊き蛸薬師堂(永福寺)大晦日恒例、病気平癒や厄難消除に霊験あらたかとされる大根炊きが行われます。温かい大根をいただきながら、来る年の無病息災を静かに祈願します。心温まる伝統行事で、一年の穢れを祓うことができます。
12月下旬大福茶の授与清水寺新年の息災を願い、縁起物の「大福茶」が授与されます。このお茶をいただくことで、一年を健やかに過ごせるとされています。古都の伝統に触れ、新しい年への期待を込める優雅なひとときを過ごせます。
12月下旬千両市京都市中央卸売市場第一市場正月飾りなどに使われる「千両」の競りが行われる年末の風物詩。活気ある市場で、一足早いお正月の準備の様子を見学できます。普段の観光とは違う、京都の暮らしの息遣いを垣間見ることができます。

詳細情報や最新の開催状況については、各イベントの公式サイトや主催者に直接お問い合わせください。

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この記事を書いた人

「おやかまっさん」とは、京都の言葉で「おじゃまします」「お騒がせします」といった意味を持つ言葉。そんな京都ならではの温かみを感じてもらいたくて、このブログを始めました。

私は神戸出身ですが、昔から京都を散策するのが大好き。ご縁があって京都人の夫と結婚し、ますますこの街の奥深い魅力に惹かれるようになりました。観光名所だけでなく、地元の人が愛するお店や、ふとした路地裏の風景、季節ごとの楽しみ方など、まだまだ知られていない「ほんまもんの京都」をもっと多くの人に伝えたいと思っています。

このブログでは、京都を訪れる前に知っておくとより楽しめる情報を発信し、旅をより豊かにするお手伝いができればと思っています。どうぞ、ゆっくりしていっておくれやす。

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